【中学高校大学受験】見やすい日本の歴史年表

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平安時代・800~849年

  810年(大同5)

戦・政変 薬子の変

くすこのへん
語呂合わせ

810
はっと驚く薬子の変

概要
平城太上天皇の変(へいぜいだいじょうてんのうのへん)とも呼ばれる。
平城上皇(へいぜいじょうこう)が都を平城京に戻す宣言をするが、嵯峨天皇(さがてんのう)が拒否。対抗して兵を送った。平城上皇は敗北を悟り、出家した。


原因
平城天皇のお気に入りの女官・藤原薬子(ふじわらのくすこ)と彼女の兄・藤原仲成(ふじわらのなかなり)は、政治を我がものにしていた。

平城天皇が病気になり、嵯峨天皇に譲位した。
平城上皇は平城京に移り、平城京の上皇と平安京の天皇による対立が起こる(二所朝廷(にしょちょうてい))。


結果
平城上皇は藤原薬子・仲成にけしかけられて天皇への復活を画策し、平城遷都の詔を発布。嵯峨天皇はこれに従うふりをして坂上田村麻呂を平城京へ送り込み、兵で囲んだ。

藤原仲成は逮捕殺害され、勝ち目がないと判断した平城上皇は出家。薬子も自殺した。
これにより藤原式家は没落し、嵯峨天皇の信任厚い藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)の北家が勢力を伸ばす。

皇室と藤原家の系図
▲皇室と藤原仲成・薬子と冬嗣の系図
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